2012年6月10日日曜日

5月映画メモ

●『ももへの手紙』(監督: 沖浦啓之)





前日まで島に居たので、風景があまりに重なった。

前半のコメディ的な部分にまるで乗れなくて心配したけど、母娘のすれ違いと父親の死の悲しみを正面から描いていく後半はボロボロ泣いた。

ももがアルバムを開くシーン。もう絶対開くと分かってるのに、涙止まらず。

こんなに悲しい映画だったなんてね。 

しかしこういうファンタジー、どうしてもジブリと比較してしまう。これはしょうがないのかね。


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●『旅芸人の記録』(監督:テオ・アゲンロプロス)



アンゲロプロス追悼上映。 早稲田松竹で四時間。 この機に行かないと一生見ないかもしれないと思ったので、行ってきた。

 この映画を理解したとはとても言い難いけど、圧倒された。とにかく観たぞ。


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●『別離』(監督:アスガル・ファルハーディー)


今年公開の新作で今のところベスト映画かも。

いきなり引き込まれる脚本の妙。緊張感は最後まで持続する。 

娘が裁判で嘘をつくシーンの悲しさよ。

 『彼女が消えた浜辺』観れてないんですよ。観なきゃ。



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●『少年と自転車』(監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ / リュック・ダルデンヌ)



少年が自転車に乗った瞬間、映画に命が吹き込まれたかのように画面が躍動する。
自転車の移動撮影はどのシーンも本当に素晴らしい。

このクソガキがやたらリアル。
代理母がひたすらいい人過ぎるのが説明不足ではあるが、それがこの物語を支えてる。

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●『苦役列車』(監督:山下敦弘)


一足お先に、試写を見せて頂いた。

ひとつの焦点は森山未来のカンタなわけだけど、あらゆるシーンで想像超えてきた。森山君凄い。とか、マキタスポーツさんの絶妙さなどについて、駒忠で飲みながら早く誰かと話したい。

原作を読み返したけどやっぱり原作に無い場面がかなり映画に加わってる。逆に印象的なシーンは見事に抽出されててよりリアルに。さすがの脚本。


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●『フェイシズ』(監督:ジョン・カサヴェテス)


圧倒された。ジーナローランズ凄い若いと思ったけど「こわれゆく女」のたった六年前なのか。

無知ゆえ、基本的情報がどれも興味深い。こんな状況で作られた映画だったのか。



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●『 サニー永遠の仲間たち 』(監督: カン・ヒョンチョル )



韓国で700万人以上が見たという映画。
水道橋博士のツイートからどんどん口コミが拡大してった。

ティッシュ完備で臨んだけど、ベタベタな演出ながらどうやってもセンチメンタルに十代の頃がフラッシュバック。やっぱり泣いた。

若者たちよ。今生きてる一分一秒がそのまま自分の人生で、それ以外には何も無いんだぜ。


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●『 私が、生きる肌 』(監督:ペドロ・アルモドヴァル )


恐ろしかった。ハァハァ。

性と倫理をめぐる寓話のようでもあり、楳図かずお先生やムカデ人間みたいなサイコホラーエンターテインメントでもある。

アルモドバルの頭ん中の底知れなさをまた味わった。